ローズガーデンに来園する被災者及びガーデンを運営する地元住民
石巻市雄勝町は震災後人口が激減し、特に中心部は震災前の人口1,600人から140人に激減している。住民の唯一の交流喫茶スペースが2018年3月に閉店し、町内にはコミュニティカフェが無くなった。さらに町の存続のためには、交流人口を増やす仕組みが必要であるが、本団が運営するガーデンは観光客やボランティアなど年間8,000人の交流人口を生み出している。しかし、喫茶スペースがないために滞在時間が短く、花を愛でながらお茶を楽しみたいという要望にこたえることができなかった。
当ガーデンは被災住民が中心に立ち上げて運営している。活動への参加者は高齢者が多いが、ボランティア団体と一緒にガーデンの整備を行ったり、ボランティア団体に昼食時の汁物を提供したりして、運営と交流活動を続けてもらっている。高齢者からは「自分も役に立てて嬉しい」という声をいただいている。今後もカフェメニューの商品等に関わってもらうことで、被災者の生き甲斐づくりと地域全体の活性化に寄与していきたいと考える。
当ガーデン内にカフェを増築して、住民の交流の場とするとともに観光客やボランティアが交流できるコミュニティカフェを被災住民が運営する。
当ガーデンで栽培したフレッシュハーブティー、コーヒ―、ジュース類の他に当ガーデンで栽培した花を加えたベーグルパンやケーキを販売する。小物販売はガーデングッツ、花を使ったクッキー(お土産用)等を販売する。
既存の温室を活用して、主にラベンダーの挿し木栽培を行う。将来的なオリーブ園の拡大を目指し、オリーブの挿し木栽培に着手する。
行政や他の団体と連携し、雄勝の地域資源を生かしながら、住民によるボトムアップ型の活動によって持続可能なまちづくりを目指す。