特定非営利活動法人 仙台グリーフケア研究会
「遺族のためのわかちあいの会を通じた遺族の心のケア」「グリーフケアについて情報提供」「自死防止対策に関する事業」等の実践、啓発、普及を行うこと
「遺族のためのわかちあいの会を通じた遺族の心のケア」「グリーフケアについて情報提供」「自死防止対策に関する事業」等の実践、啓発、普及を行うこと
東日本大震災で大切な人を亡くされた方(震災関連死を含む)、大切な方を亡くされた方
大切な人を亡くしたための悲嘆を抱える人の心のサポートが目的であり、その背景としては、大切な人を亡くすという喪失体験とその悲嘆などの感情を抱えていくには、そのような方々が集まり、自らを語りまた他の人の悲しみに耳を傾けることで悲しみと向き合うことができる。このような悲しみの「わかちあい」により、残された者の新たな人生につなげていきたい。
東日本大震災から3年以上経過したが、未だにグリーフを抱えた方が心理的サポートを受けられずにいるケースがあり、今後もグリーフケア活動を継続する必要がある。また震災から時間が経過する程に他の人との違いが明確になり、それが心理的に問題となっているケース、特に仮設住宅や借上げ住宅に引きこもっている様なケースがあり、これらに対するアプローチの方法も検討すべきである。
グリーフケアという活動をいかに多くの方に伝えるかが今後の大きな課題である。
大切な人との死別を経験して悲しみを抱えている人を対象に、質の高いグリーフケアを提供するために、仙台市、石巻市、岩沼市、気仙沼市などで毎月1回開催する。
グリーフケアに関わるスタッフのスキル向上とスタッフ相互の信頼感を高めるために、1クール6回の研修会を四半期ごとに仙台で開催する。また新たに、他団体と連携してグリーフカウンセリングの資格制度を創設し、その資格認定のための研修コースを開催する。
グリーフを理解し、命と暮らしをより良いものにする社会認識づくりのために、公開講座を講義形式やワークショップ形式などにより、仙台市などで年数回開催する。また、医療・教育関係者向けの研修などを開催して、自死の減少を目指すとともにグリーフケアの啓発・普及を図る。
「わかちあいの会」に参加できない人や、悲嘆を抱えた人向けに、電話相談に対応するとともに、ホームページを通してグリーフケアについて情報提供を行う。
当団体は、震災前から自死遺族を対象に「わかちあいの会」などを開催しグリーフケア活動に取り組んでいる。助成1年目では、仙台市、石巻市などで震災遺族のための「わかちあいの会」を開催し、またそのためのスタッフ研修会や公開講座なども実施してきた。前年度の継続助成1回目では、より質の高いグリーフケアを提供するために、これらの活動を地道に継続するとともに、教育関係者を対象に研修会を3回開催することにより教育関係者が自死やグリーフケアに意識を向けるようになってきている。
今回の継続助成では、震災から4年経過し さまざまな格差が広がるなかで、震災で大切な人を亡くした人々への質の高いグリーフケア活動を丁寧に継続実施していく。また、多くの医療機関にリーフレット、ポスターを配付するなどグリーフケアについての啓発・普及に努めるとともに、スタッフ研修会をさらに充実強化して将来に向けての人材強化を図る。当団体の悲しみに寄り添う活動は、その成果を数値化するのが困難ではあるが、世の中に欠かせないものである。グリーフケアに対する社会の理解が深まることを目指す。
大切な人との死別を経験して悲しみを抱えている人を対象に高品質のグリーフケアを提供するために、「わかちあいの会」を毎月1回仙台市、石巻市、気仙沼市で開催する。「わかちあいの会」に参加できない人には、電話相談やホームページによる情報提供を行う。
グリーフケアを支えるスタッフのスキル向上のために、スタッフ研修会を年4回程度開催する。また医療関係者がグリーフに関心を持って良質な医療サービスを提供できるように、「医療者向けグリーフケア研修会」を開催する。さらに「グリーフケア担い手養成コース」を開講できるようにその具体的な準備を進める。
自死の減少を図るために、「医療者のための自死未遂者に対応するための研修会」を開催する。また「教育の中で生と死に向き合うための研修会」を教育関係者向けに開催する。
「遺族のためのわかちあいの会を通じた遺族の心のケア」「グリーフケアについて情報提供」「自死防止対策に関する事業」等の実践、啓発、普及を行うこと