津波で被災した築200年の古民家の修復・地域イベントの開催
中之作・江名地区は2011年3月の震災で津波を受けたのにもかかわらず古民家が多く残っている。元々過疎が進んでいたということと市の解体助成が伴って、海沿いの美しい町並みの解体が人の手によって始まっている。この町に残って生活する住民は多いものの、近隣にはコミュニティの場や飲食店が無いに等しい。建築という観点から、江名・中之作および隣接する地域の町並みの保存に関する事業を行い、修復可能な空き家や古民家を利用し、飲食店等の誘致をする等の取り組みにより、町並みの保存と町に活気を取り戻し、地域の歴史と文化の伝承に寄与することを目的とする。
築200年の古民家を『厨房付きレンタル古民家』として活用するための修復工事等
福島県いわき市沿岸部には昔ながらの小さな港町、江名・中之作地域があり、情緒ある町並みには建築的観点からも価値のある古民家が数多く残されている。助成1年目の活動では古民家の第1期修復工事を終えたが、2年目の活動では内装面の修復に市民参加型で取り組みレンタルスペースとして活用できるようにする。併せて、レンガ蔵などその他の貴重な建物と連動させて地域全体の歴史と文化を伝承していく。
築200年の古民家を『厨房付きレンタル古民家』として活用するための修復工事等
江名・中之作および隣接地域の被災した民家・街並みの保存や地域活性化に取り組むため、築200年といわれる古民家の修復工事を市民参加型で2か年に渡り実施してきた。修復した古民家を「清航館」と名付け、一部は地域住民のイベントスペースとしての活用を始めている。震災以前から少子高齢化・過疎化の課題を抱える地域であるが、古い町並みを地域で“住み継ぐ”ことで、風景保存と豊かな暮らしの場の構築を目指す。
「直してみんか事業部」(施行チーム)による修復工事として、未だ手つかずの2階部分の修復を完了させ、2014年8月までに清航館のすべての修復を終え、体験宿泊もできる厨房付きレンタル古民家としてスタートさせる。
また、「作ってみんか事業部」(施行チーム)による住民参加型のカマド小屋建設工事では、築200年の土蔵解体時にでた土を再利用し「カマド小屋」を作る。
地域の町づくり協議会ともに、古い建物を町の宝物として登録していく活動に取り組み、「直してみんか事業部」の実例をまとめた資料とウェブサイトを作成する。
また、空き家活用の先進地への視察を行い、地域の未利用古民家の保護活用実績を広く伝え、解体危機にある価値ある建物を改修し保存していく。
地域住民(約600人)、空き家問題に悩む市民(約100人)、移住希望者等(約50人)
これまで当団体が行ってきた「古民家・空き家に新たな命を吹き込み、地域ににぎわいの場を提供する」事業に加え、いわき市内の地域課題に取り組む諸団体らと連携・協働し、地域の空き家の活用を促進する事業を行ない、新たな人の交流を生み出し、地域の次世代の担い手探しを目的とする。
「中之作プロジェクト」はいわき市中之作・折戸地区において、古民家・空き家の再生と、その建物を活用する事業を通して、地域のにぎわいや癒しの場などを提供し8年目を迎えた。活動のなかでみえてきたのは、震災の影響のみにとどまらない地域課題(=少子高齢化に伴う住民の減少、空き家の増加などの問題)であり、それはこの地区のみならず周辺地域にも同様に進行しているということであった。景観保存や空き家問題への取り組みに加え、それらを受け継ぐ若い世代の参加、連携、育成などが急務となっている。
■空き家情報ステーションの活用イメージ
地域住民(約600人)、空き家問題に悩む市民(約100人)、移住希望者等(約50人)
東日本大震災以来、歴史ある港町の景観保持と空き家活用によるまちづくりを行ってきたが、震災から10年を迎えるこの1年は、「生まれ育ったまちで、健康に、幸せに暮らしていけるまちづくり」を念頭に、地域の方々や他分野の関係者らとも情報交換し協働しながら、空き家活用によるまちづくりを促進する。こうした事業を通して、新たな人の交流を生み出し、地域の次世代の担い手探しも推進する。
「中之作プロジェクト」はいわき市中之作・折戸地区において、古民家・空き家の再生と、その建物を活用する事業を通して、地域のにぎわいや癒しの場などを提供し8年目を迎えた。活動のなかでみえてきたのは、震災の影響のみにとどまらない地域課題(=少子高齢化に伴う住民の減少、空き家の増加などの問題)であり、それはこの地区のみならず周辺地域にも同様に進行しているということであった。景観保存や空き家問題への取り組みに加え、それらを受け継ぐ若い世代の参加、連携、育成などが急務となっている。
技術と文化の詰まった古民家を修復し、まちづくり活動のシンボルにすることを目的に設立した。建築という観点から、江名・中之作および隣接する地域の風景の保存に関する事業を行い、地域の歴史と文化の伝承に寄与することを目的とする。
中之作のライフスタイルの提案〜地域とのつながりを作るイベントの開催や、素人でも可能な再生方法を学ぶ「DIY教室」の開催などを行なっている。また、再生した建物を利用し、レンタルスペースとしての活用と同時に、上記目的にそった自主事業を行っている。