全国の「避難当事者の経験」を語り分かちあう場づくり及び当事者支援団体及び関連する支援団体とのネットワーク強化促進事業
311当事者ネットワークHIRAETH(ヒラエス)
- 主な支援対象
- 広域避難当事者、広域避難者支援団体
- 主な活動地域
- 全国
- 事業期間
- 2019年4月~2021年11月
- 金額
- 1754万円
事業概要
活動実施の目的・背景
東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故により、被災3県、およびその他の地域から発生した避難者は、現在も少なくとも約51,000人(2019年5月復興庁発表/※避難者数については定義、計上方法が複数あります)と言われています。
本事業の前段において、2018年に当事者による複数団体が連携し発足された「ヒラエスプロジェクトチーム」は、全国の避難当事者の“今”の声を拾い集める「語りあいの場」である「全国キャラバン」(沖縄、北海道、東京開催)、および、「学びの場」(愛媛、大阪開催)が行われました。(武田薬品工業株式会社と中央共同募金会による「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム2018」内で実施)
本事業では、プロジェクトチームから発展した、「311当事者ネットワーク311当事者ネットワークHIRAETH(ヒラエス)」とともに、1)避難当事者の語りあいによって「潜在的課題」の発見をすること、2)全国の支援団体とのネットワークを継続すること、3)経験、知見を共有し「支援の発展」を目指すこと、を目的として実施します。事業実施期間は2年を想定しています。
事業内容
(2019年度実施予定)
1) 311当事者ネットワークキャラバン
避難当事者とその人々に近い支援者を対象に、「経験の語りあい」(分かちあいワークショップ)などを行います。日本各地を開催地とし、開催地同士をつなぐ役割ももちます。なお、開催においては各地の支援団体の協力を得ながら行います。
2) セミナー
1)で各地を回ることに併せ、関係者、および一般住民を含めあらゆる人を対象にした学びの場を行います。
3) ネットワーク会議
全国の避難者支援団体とともに、支援活動における知見・経験を高める会議を行います。
4) フォーラム
各地で開催した「311当事者ネットワークキャラバン」の報告や、全国から当事者、支援者、関係者が集う場として開催します。また、一般への啓発・発信も行います。
連携団体
- 団体名
- 311当事者ネットワークHIRAETH(ヒラエス)
- 代表者
- 共同代表
市村高志(特定非営利活動法人 とみおか子ども未来ネットワーク 理事長)
桜井野亜(福島避難者のつどい沖縄じゃんがら会 代表)
澤上幸子(特定非営利活動法人 えひめ311 副代表理事兼事務局長)
服部育代(一般社団法人 ほっと岡山 代表理事)
藤本昭則(旧:みちのく会 札幌本部長) - 所在地
- 愛媛県松山市東一万町2第3森ビル1階協働オフィス内
- 設立の目的
当事者かつ支援者として「復興」に携わってきました。この意義ある活動経験の中で、私たちが大切にしなければならないものは、一人ひとりが「命と尊厳を守りながら多様性を認めあい、“経験のちから”を分かちあう」ことだと考える。
改めて、被災者、被害者、避難者の方々一人ひとりの声を拾い、その一つひとつの経験を「知見」として検証を行いながら発信することで、現在の復興に関わる問題のみならず、将来の災害対策や復興政策にいかしていけるような新たな取り組みを目的に設立。
- 通常の活動
2018年度のプロジェクトチームを経て、事業開始。
本事業では「経験の語りあい」(分かちあいワークショップ)を主に全国で実施。