テーマ別研修
「信頼される組織を目指すNPOのリスクマネジメント研修」
~自組織を取り巻くリスクを知り、備える~
- 日時
- 2016年12月10日(土)~ 11日(日)
- 場所
- ホテル松島大観荘(宮城県宮城郡松島町)
- 参加者
- 岩手、宮城、福島の被災地で活動するNPO14団体の役職員17名
実施概要
東日本大震災から5年が経過し、被災地域の長期的な復興ニーズに取り組む現地NPOには、組織や日常の活動に内在するさまざまなリスクを認知し、それらを原因とする事故を未然に防ぐ組織・事業運営を行うことが求められている。何故ならそのことが、地域社会から信頼され、活動を継続することにつながるからである。一方、震災以後活動を始めた多くの団体は、これまで喫緊の課題に取り組むあまり、リスク意識やその管理が不十分であるのが現状である。
本研修は、参加団体が自らの組織を取り巻くリスクを知り、備えることを考え、実際にリスクに対する対策を作ることまで体験できるプログラムとして企画され、管理職・マネジメント職を対象として実施した。
プログラムでは、1日目にリスクマネジメントの概要の講義、自団体の組織診断を行い、リスク意識を喚起した。2日目は、リスクマネジメントを実践してきたNPO2団体の事例紹介を聞いた後、グループワークで日ごろ気になりながらも整理しきれなかったリスクやその対策について整理を行い、実際のアクション・プランを策定した。本研修を受講したことで、参加者が、組織内でリスクマネジメントに取り組む具体的なイメージを持つことを目標にした。
プログラム
1日目(午後)
講義「NPOにとってのリスクマネジメントとは」
講師:日本NPOセンター 特任理事 田尻佳史
グループワーク「自らの組織・活動を見つめなおす」
「自分たちの組織・活動は今どのような状況にあるのか」を見つめ「一番大切なものは何か、それを守るために気をつけるべきこと」を言語化した。
2日目(午前)
事例発表「リスクマネジメントの実践から学ぶ」
講師:
特定非営利活動法人 山友会 理事 油井和徳さん
特定非営利活動法人 NICE 事務局長 上田英司さん
リスクマネジメントに取り組むきっかけとその実践を紹介した。
2日目(午後)
グループワーク「リスクに備える計画づくり」
自分たちの組織で取り組むべきリスクを可視化し、そのマネジメント計画を策定した。